太もも前面の張りと凝り対策

太もも前面が凝る

太もも前面が慢性的に凝るようになり、ひどい時にはその不快感が気になって眠れないことすらありました。座っていても、立っていても、常に太もも前面に張りつめるような緊張があり、「何かがおかしいのでは?」という不安がずっとつきまとっていました。これまでの対処法といえば、ローラー型のマッサージ器でゴリゴリとほぐしたり、ツボをピンポイントで刺激するマッサージ器を使ったり、あるいはストレッチをして筋肉を伸ばすというものでした。確かにその場ではスッと楽になるのですが、効果はあくまで一時的。数時間経つとまた同じ凝りが戻ってきて、根本的に改善できている感じはありませんでした。

そんな中、たまたま事故に遭い足を怪我してしまい、長期の病休に入ることになりました。普段なら気にも留めずに通りすぎてしまう歩き方や姿勢を見直す時間ができ、「せっかくならこの凝りの原因を根本から改善してみよう」と考えるようになりました。

筋肉を意識する「立腰」

まず最初に向き合ったのは、身体の要ともいえる「腰」です。私は昔から姿勢が悪く、座るとすぐに骨盤が後ろに倒れ、猫背のような姿勢になる癖がありました。そこで意識したのが、日本の武道にも通じる「立腰(りつよう)」の考え方です。具体的には、椅子に座ったとき骨盤をしっかり立て、上半身が頭頂からまっすぐ天井方向へ伸びていくように意識します。しかし、実際にやってみると骨盤を立て続けるというのは想像以上に大変で、腰まわりの筋肉がすぐに緊張してしまい、長時間キープするのは困難でした。

そこで「骨盤を軽く寝かせる → 立てる」を交互に繰り返す、小さな運動のような形で行うことにしました。これなら筋肉も固まりすぎず、自然に腰の感覚が育っていきます。また、骨盤を立てる際には前に倒すのではなく、真上にスッと伸ばすイメージの方が姿勢が整いやすいという発見もありました。

筋肉を意識する「尻筋とハムストリングス」

次に改善しようと取り組んだのが「歩き方」です。太もも前面ばかりが凝るということは、大腿四頭筋を過剰に使って歩いている可能性が高いということでもあります。試しに普段の歩行を意識してみると、「脚を前に出す時に前ももで引っ張る」ような歩き方をしていたことに気づきました。そこで意識したのが、太もも裏にある「尻筋(大殿筋)」と「ハムストリングス」を使って前に進む歩き方です。コツとしては、脚を前に振るのではなく、後ろから前へ押し出すようなイメージで歩きます。グイッ、グイッと、後ろ側の筋肉で地面を蹴る感覚を大切にすると、自然と太もも前面が伸びていきます。この伸びがとても気持ちよく、「正しい筋肉を使っている」という実感が湧いてきました。
立腰

太もも前面の凝り対策

こうして「立腰」と「尻筋+ハムストリングス」を意識する生活を続けた結果、以前悩まされていた太ももの凝りが驚くほど軽減されました。最近では、あれほど頼っていたマッサージ器もほとんど使っていません。座るときも歩くときも、大腿四頭筋が自然に伸び、まるで筋肉が正しい位置に戻されるような感覚があります。これらを始めて1ヶ月弱ですが、以前は椅子に座ると下腹が圧迫されて苦しかったのが、今ではスッと楽に座れるようになりました。

筋肉がバランスよく働くようになり、代謝も上がっている気がします。このまま続けていけば、もしかしたら自然と体型も引き締まるかもしれません。痩せられたらいいな〜と期待しながら、今も地味にコツコツ続けています。

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